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20110205_730746パソコンのネットでこの映画を見ました。
スウェーデン映画です。
DVDが出たばかりらしいが、そんな映画をそこそこ高画質でタダで見られた。
ありがたいことです。(笑)

タイトルから子ども用のファンタジー映画かと思ったが、
実際は大人用のダークファンタジーでした。

ヴァンパイア(吸血鬼)が出ます。
ヴァンパイアものの映画は沢山あるけれど、その中ではこれが一番と思える秀作でした。

北欧ストックホルムの雪深い風景。
色白で端正な顔立ちの子ども達。髪や目の色が美しい。
淡々と進む展開がアメリカ映画と違って品が良かった。

話はヴァンパイアとして200年生きる少女(実は去勢された少年)と、12歳の人間の少年の純愛です。
(少年にとっては純愛だけど、少女にとっては利用する人間を決めたということですが)

両親が離婚、親の愛が少なく学校では執拗ないじめに会っている孤独な少年。
その隣の家に越してきた少女とその保護者
(保護者は少女のために血を収集するおっさんでした)

以下こんな流れです。

少年はその少女と交流し、好きになる。

いじめを克服、少女と付き合う

少女の保護者死亡

少女の正体を知ってしまい、離れていく

結局少女を受け入れる(ヴァンパイアであることも女でないことも)

少女は人の血を吸うところを少年に見られ、別れを決意
(吸血鬼でありながら人間に情がわいた)

少年はいじめっこの大反撃でピンチになるが、少女が助けてくれる
(これが首や手が飛ぶ大惨事なんだけど、見事な映像センスでさらっと見せます)

二人で列車で旅立つというエンディング

全体的に悲しい雰囲気が溢れています。
最後もハッピーエンドに見せかけて実は悲しい終わり方です。
吸血鬼として生き続けなければならない少女、
その保護者となる人生を選んだ少年。
ということですから。

北欧もいい映画を作るんだなと思いました。
これのリメイクのアメリカ版も作られたそうだが、全然売れなかったそうです。