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ベストセラーの1Q84をようやく読み終わりました。
boo3がもうすぐ出るようです。

わりと面白く読めました。
今までの村上作品のいろんな要素を抱き合わせた感じの話だった。
相変わらずセックス描写や、長たらしい情景説明があってちょっと食傷気味なの
も確かです。

そういうところを差し引いても、いつか誰かが映像化に挑戦するんじゃないかと
思うような話でした。
映画で言うと「不思議の国のアリス」や「地獄の黙示録」や、最後の方は
「惑星ソラリス」「2001年宇宙の旅」的な頭がトリップしたような雰囲気の話でした。

妙にリアルで印象的だったのは主人公の男とその父親の歪んだ関係や、
その男に接触する便利屋のおっさんが発したセリフです。

そのセリフとは
「ある年齢を過ぎると、人生というのはものを失っていく連続的な過程に過ぎな
くなってしまう。
あなたの人生にとって大事なものがひとつひとつ、櫛の歯が欠けるみたいにあな
たの手から滑り落ちていく。」

こんなような内容でした。
最近これを実感します。
自分の人生はまず体力を失い、頭髪を失い、リーマンショックで貯金を
失いました。今後は職を失い、家族を失い、健康を失い、命を失うのだろう
なと思います。