私は阪神ファンですが、広島に住んでるので見渡す限り、カープファンしかいない。
リーグ3連覇した最近、図書館に行くとカープコーナーが出来ていた。

その中にタイトルの本があり、懐かしくて借りてしまいました。ファンでも無いのに。

広島は球団創設以来、今年まで9回リーグ優勝し、3回日本一になっているが、古葉監督時代に4回リーグ優勝、3回日本一になっている。
日本一は古葉監督しか成し遂げていない。
名監督と言えるだろう。

古葉監督就任1年目に球団史上初のリーグ優勝をする。その時私は7歳で野球というものの存在すら知らなかったので当然覚えてない。
よって、この本の著者はきっと老人だろうと思ったら、何と40歳にもなってない人だった。
彼が物心ついた時、既に古葉監督は退任していたらしい。
記録とビデオと取材のみでこの本を書いたのだそうな。
以下、古葉監督の歴史を思い出して黄昏てみる。

初優勝の時は長嶋が巨人を引退後即監督になったが、最下位を独走した年。
この頃の主力で私でも知ってるのは山本浩二、衣笠、池谷のみ。
知らないのは大下、外木場、ホプキンス、シェーン等。
特に外木場は良い投手だったらしい。
山本、衣笠はその後10年以上中心選手だった。

それから4年後に2度目の優勝。
そして近鉄との日本シリーズで江夏の21球で日本一になる。
この年、私はすっかり野球好きになっており、父親が広島ファンだったので日本シリーズを観戦に行った。
2戦と6戦。いずれも近鉄が圧勝した試合だった。
よく覚えている。
この頃の主力は上記2人と高橋慶彦、水谷、ギャレット、ライトル、水沼、木下(今は焼き鳥チェーン店オーナー)等。
投手は北別府、山根、池谷のローテ。そして抑えに江夏。この頃は抑えが2、3イニング投げるような時代だった。
近鉄の選手も印象的だった。
平野、小川、栗橋、マニエル、アーノルド、梨田、石渡(伝説のスクイズ失敗する)、吹石(今や福山雅治の義父)。投手は井本、鈴木啓示、柳田等。

その翌年も連続日本一となる。私が小6の時。

そこから4年後、私が高1の時、4度目の優勝。
この時の新たな主力は長島(MVPになった)、達川、長内等がいた。
投手は川口、大野がいた。津田はいたかな?
阪急のブーマーを抑え込んでの優勝だった。

その翌年、阪神のあり得ない優勝でショックを受けたのか、その年限りで古葉監督は辞任した。

その翌年、阿南という誰も知らない人が監督になり、さくっと優勝する。
日本シリーズでは西武に3連勝し、ぶっちぎりの日本一かと思いきや、その後まさかの4連敗で敗退。
この時の西武は石毛、辻、秋山、伊東、高卒新人の4番清原。投手は東尾、工藤、郭、渡辺等。
後に長く続く黄金時代の幕開けだった。
そして山本浩二はこの年で確か引退する。

さて、現在のカープはセ・リーグでは敵無しの3連覇だが、日本シリーズではパ・リーグに全く手も足も出ない。
パ・リーグに対抗できる名監督が出てきて欲しい(そして阪神の監督になって欲しい)ところだが、全く思い浮かばない。。