人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

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浅田次郎のこの長編小説をやっと読み終わりました。
浅田氏の小説は初めて読みました。
「私はこの作品を書くために作家になった」と言ったそうです。

確かに素晴らしく面白かった。

清朝末期の中国の話で、西太后をはじめとする実在した有名人と、
その周りを取り巻く人々(主に実在しない人)を入り乱れさせながら
滅び行く清朝を描いた小説です。
中国版「ロード・オブ・ザ・リング」といった印象でした。

中国の話なので登場人物が皆難しい名前でしかも同一人物に複数の呼び名があります。
城の中の決まりごとや科挙程度などよくわからん仕組みが沢山出てきます。
私は歴史や史実の知識は皆無(正直興味もない)ですが、それでも不思議に読んでて
混乱することはほとんどありません。話の中に引き込まれて行きました。

李鴻章という実在した将軍が出てくるのですが、これがスーパーマンのような
有能な人で、実際のところどんな人だったのか興味があるところです。

宦官という加工された人達の悲しい人生を中心に、登場人物全員が不幸のどん底に落ちていきます。
滅び行く世の中の描写が近い将来の日本のようで、余韻が残ります。

NHKハイビジョンでドラマ化されてるらしいが、見たらがっかりしそう。
これを映像化できるのかは疑問です。

続編の小説もあるらしい。それも読んだらがっかりするかもしれんが、
機会があったらまた借りて読んでみようと思います。

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朝日新聞の投書欄を読んでたら、こんなタイトルの投書があった。

投書した人は45歳の無職女性。
彼女は若い頃から本を読みまくったそうな。
10代でドストエフスキーの「罪と罰」を読んだりして。

本の世界にはまりすぎて、現実がうまくいかなくなったらしい。
周りの本読んでない人達が皆馬鹿に見えて、見下してしまうとか。
実生活ではバイトや留学をするものの全て失敗し、
45歳にもなって無職で両親と暮らしている。と自嘲的に書いてあった。

彼女の結論は、読書なんか1円の得にもならなかった。
ということでした。

確かに一理ある。でも大人になるまでそんなことに気が付かないというのも
この女性はかなりイタイと思う。
きっと現実があまりにもしょぼいから本の世界に逃げ込んで生きてきたのだろう。
自分も現実がしょぼいので、気持ちはとてもよくわかるが。

読書が役に立つのはせいぜい中学生までだと思う。
それ以降の読書は完全に趣味でしょう。
漫画や映画見るのと同じ次元だと思う。

そういう私は今「蒼穹の昴」を読んでます。
なかなか面白いです。

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