下町ロケットというドラマを見ています。
池井戸潤の小説のドラマ化の第3シーズンです。
1話を見てマンネリを感じて、もう見るの辞めようかと思いながらGyaoの見逃し配信で2話を見たら、そこそこ興味深かった。
特許侵害の話。技術系の私には面白かったが、文系の人が見てもきっとつまらんだろうなと思った。

これに出てくる大企業の帝国重工(ドラマの大企業ってたいてい帝国とか帝都とかいう名前が付く)。赤い作業服が、私が以前いた会社の作業服とそっくりで吐き気がする。
きっと番組スタッフが、没落する大企業ということで遊び心でわざと嫌みで似せてるんだと思う。

その帝国重工に、イモトアヤコ扮する天才技術者島津がいる。
この島津の名は、かつてノーベル賞を取った田中さんのいた島津製作所から取ったのかも。
島津は有能過ぎるあまり上層部に疎まれ、閑職に左遷される。
その閑職の名は総務部施設管理課だった。
作者はよく会社組織を見てるなぁと思った。

私が以前いた会社にも施設管理課という職場があった。
そこは確かに、言っちゃ悪いが鬱病から立ち直れないような駄目人間が集まるような部署だった。
仕事はというと、ホワイトボードを発注して設置したり、レイアウトの変更を手伝いに行ったり、要は頭使わない単純作業。本当は辞めて欲しいのに辞めてくれない奴に罰としてさせてる仕事という感じだった。
まさに帝国重工と同じ。
ちなみに私と同期で新入社員研修で同じ部屋でしばらく寝泊まりした人も、その後脱落したらしく施設管理課に異動になり、そのうち懲戒免職になっていた。
何をしたのか知らないが。大学院まで出てるのに。。

今いる会社にも環境管理課施設管理グループという部署がある。
固定資産設備の登録とか設置確認とかしてるようだ。前述の施設管理課ほど酷くは無いが、ここも大した仕事には思えない。
環境管理課という名前からして、きっと課自体が売上には1銭も貢献してないであろうことは想像できる。

大企業だとそういう職場は沢山ある。かく言う私のいる職場もそうである。
というか、私は売上に寄与する職場にいたことは一度も無い。
クズ人間の典型である。

部署名に計画とか企画とかが付くところはたいていそういう不要な職場である。
今私がいるところは○○開発企画グループです。
若い頃頑張った人が定年延長で余生としてこういうところに配属されることが多い。
年配でもないのにこういう部署にいる私は自他共に認める無能なのである。
そういうとこなら、仕事も無く暇にしてくれればいいのに、無意味な仕事が結構ある。
特に課長は毎日のように深夜残業してよくわからん計画書を作っている。
年計だか実計だか中計だかわからんが、
だいたい開発計画や生産計画なんてせいぜい半年先位までしか立てる意味が無いと思う。
それより先なんか誰が景気を予想できるのか、そんなもん全てアメリカの景気に左右されるというのに。
まぁ、株主の為には嘘とわかってても数年先までの計画が必要なのかも知れないが。

上司は、無意味なこととわかってても、上からの命令だから仕方なくやってるのか、本当に意味があると思ってやってるのか。
どっちにしてもしょうもない奴である。
日本の大企業はこんなのが蔓延している。全部破綻してしまえばいい。

また、理系技術者は特許を発明するというノルマがある。
それだけでも充分自殺するに値する。

ドラマの下町ロケットではイモト扮する島津は、同じ境遇のもう一人と一緒に帝国重工を辞め会社を作り成功するというストーリーでした。