人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

タグ:東野圭吾

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GWもとっくに後半に入り、そろそろ休み明けの仕事に
思いを馳せ、鬱状態になってきました。

最近読んだ本について書き綴って見ます。

「殺人鬼フジコの衝動」
真梨幸子という女流作家の作品で、最近映像化されたものの、内容がグロ過ぎて
ネットのhuluのみでの公開だった。という話を聞いて興味を持ち、
図書館で借りました。
こんな作品が図書館にあるのも一種の驚きでしたが、、
読んでみて、暇つぶしには充分なる読みごたえでした。
虐待、イジメ、殺人、風俗等がふんだんに入った内容でした。
百田尚樹のモンスター、葉真中顕の絶叫と似た感じもある。
この小説でも、保険外交員がブラック仕事として描写されている。枕営業など。
よっぽど醜い仕事なんだろうなぁ。

「天空の蜂」
東野圭吾が95年に出した作品です。
テロリストが自衛隊の巨大ヘリを強奪して、原発の上でホバリングする。
日本の原発を全て止めないとヘリを原発の上に墜落させるぞ、と脅す話です。
実際、ヘリ墜落より遥かに酷い震災が2011年にあった。
それを予言したかのような話です。
理系の人らしく、技術的な話が多々出てくるので、女性にはきっと受けない
と思うが、曲がりなりにも理系だった自分にはとても面白かった。
原発に飛行機が落ちたらどうなるか?ということは誰も知らないらしい。
何故なら、原発上を飛ぶことは法律で禁じられているから、
そんなことを想定する必要がないと言うことらしい。
テロとかは全く想定されていない。
そんなことだから、あの地震で対応できるわけなど、なかったのでしょう。
とにかく東野圭吾は外れなく読める。

「サラバ!」
直木賞をとった西加奈子という女流作家のベストセラー作品。
上下巻あるが、上巻は図書館で予約して半年以上経った忘れた頃に
順番が回ってきた。
一方下巻の方はほとんど待ちなしで借りられた。
ということは、多くの人が上を読んだところで挫折したのだろう。(^.^;
その程度の作品かと言われれば否定はできないかも。
決してつまらなくはなかったが、女性に有りがちな、男を美化し過ぎてる気がするし、
ラスト近くは説教臭くなってきて、自分に酔ってるようにも思えた。
火花よりはずっとましだけど。

 
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ブログネタ
村上春樹さんの小説「1Q84」 に参加中!
春頃に、ベストセラーと言われている小説本を図書館で何冊か予約した。
どれも待ち人数が数百人で、当分回ってこないなぁと思っていた。

先日、そのうちの一冊、天童荒太「悼む人」が回って来た。
それを読み終わった頃、あの「1Q84上巻」が回って来て、今読んでます。

自分の読書量はそれほど多くはなく、平均程度かそれ以下だと思う。
その中で好みで優れた作家だと思える人を勝手にランキングすると、
山崎豊子、松本清張が最上位ランク
東野圭吾がその次
村上春樹、天童荒太がその次
っていう感じです。
私は基本的に人間の黒い部分を書いた話しか受け付けません(笑)

山崎、松本は世の中のしくみの知ってはいけないところをノンフィクション風
に書いて、知らせてくれるという印象がある。
小説風でありながらほぼ実話だったりする。
読後、驚愕しながらも得した気分になります。
山崎の「不毛地帯」のドラマも面白そうだ。
唐沢寿明って見かけによらず、たいした演技力だと思った。
「沈まぬ太陽」なんかJAL崩壊の絶妙なタイミングでの映画化だと思う。

東野の小説はとても読みやすい。
理系出身というところもなんとなく好感が持てる。
「さまよう刃」が映画化されたようだけど、犯行のビデオ映像ってさすがに
映画では再現できないだろう。やばすぎるし。

村上、天童は面白いけどジャンルが偏ってて、何冊も読むと少々飽きてくる気がする。

村上の「ノルウェーの森」を大学生の時読んでものすごく面白かったのだけど、
その後の小説はパターンとしては
不思議系、セックス描写、洋楽、酒、料理する描写が沢山出てくる
というのがだいたい決まってる気がする。
「わるくない」とか「やれやれ」とかいうせりふも多い。

天童は人の死によっぽど関心があるようですね。
といっても私は「永遠の仔」と「悼む人」しか読んだことがないのだけど。
悪くないけど、読後ちと暗い気分になります。

お前何様やねん!と言われそうなことを書き綴ってしまいました。

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