人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

タグ:村上春樹

3
タイトルは「騎士団長殺し」を英語にしたものです。
言わずと知れた村上春樹の長編小説。2年以上前に発売されたのを、今頃図書館で借りて読みました。

私が村上春樹作品を初めて読んだのは大学生の時で「ノルウェイの森」です。
当時は衝撃でした。何がってセックス描写が。
そういうの大好きな年代でしたから。。
その後数年は村上作品は出る度に買って読んでました。羊シリーズとか「ダンスダンスダンス」とか「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか。
世界の・・は特に面白かったと記憶してます。
ちなみに村上龍は全然読んでません。

「ねじまき鳥クロニクル」を読み終わった頃にいい加減飽きてきて、彼の作品を金払って買うのを辞めました。
その後は図書館で借りて読んでます。
「1Q84」とか「多崎つくるがどうのこうの(タイトル忘れた)」とか。

彼の長編はパターン化されている。
主人公は孤独で、金持ちではないが生活するだけに十分な技能と収入がある。料理は得意で自炊する。酒が好き。洋楽かクラシックをよく聴く。間違っても日本の曲は聴かない。そして必ずセフレがいる。
そんでもって摩訶不思議な異次元ワールドのような世界にはまっていく。
という感じ。
また服装の描写がくどいほど詳細である。
きっと彼は潔癖症なんだろう。

騎士団長殺しも完全にこのパターンにはまり、あんまり真新しさはなかった。全1000ページ以上と長い割りには。。

村上氏の顔写真を見たのは数年前ですが、それまでは彼はそこそこなイケメンなのだろうと勝手に思っていた。主人公にことごとくセフレがいるんだから。
でも画像で見た村上氏は元首相の故羽田孜みたいな冴えないおっさんだった。。
セフレは彼の願望だったのか?まるで弘兼憲史じゃないか。。
また、FMラジオのクラシック番組で司会をしてたと聞いて、結構出たがりなんじゃないかと、勝手に失望しました。

ノルウェイの森から約30年経つのに作風が変わらないのは、よく言うと若い。悪く言うと成長が無いという気がする。まぁ売れてるんだから成長する必要が無いんだけども。
少なくともノーベル賞候補になるのはおこがましい。と、本人が1番思ってることでしょう。

騎士団長殺しは上下巻、文庫本は4巻にもなるが話の主要な展開は最後の200ページぐらい。
今回も例に漏れずセフレが出てくるが、物語の主旨にほぼ影響しない。
これは売上げを伸ばすために作為的に入れたのかなと穿った見方をしてしまう。

ただ、今作の主人公は画家で、絵を描く描写は本当にプロの絵描きが言いそうな感じの表現で、その辺りはさすが、だてに歳を取って無いなと思いました。

もう70歳だそうで。十分過ぎる程稼いだろうから長編小説はこれで終わりにして、時々海外生活の短いエッセイでも書けば良いと思う。
飛行機の中の雑誌でそういうの読んだ気がします。

完全な備忘録になってしまいました。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ 

3
この小説を読んだ話を前回書いたのは、だいぶ前になってしまった。

大学生の頃から数年はまっていた村上春樹作品ですが、
今回久しぶりに読みました。

一時期迷走しかけてたように思えた村上春樹ですが、この作品では
昔の雰囲気が若干戻って来ている気がしました。
ただ昔ほどの強い印象は無いかも。

最近ぽっと出で売れる若い作家の作品に比べると、文章が非常に心地好く読める。
これがプロの書く文章なんだなと思う。

話の筋は、相変わらずそこそこ仕事ができて、モテてセックス相手がいて、
音楽の趣味が良くて料理に煩い主人公です。
彼がいろんな経験をして、最後結論が出ないで終わります。
そうそう、主人公は必ず英語がペラペラというのも同じです。

ただ、村上氏は地下鉄サリン事件以来、犯罪集団やそれ系の怪しげな
コミュニティーに取り付かれているみたいで、1Q84に続いて
この作品にもそういう感じの描写が出て来る。
おまけに今回は男色にも言及している。
還暦位のおっさんが、何を書いてるんだ、と若干呆れるところもありました。

また、いつものパターンで主人公と関わる友人や恋人等も皆有能です。
私みたいなクソ人間は絶対出てきません(^-^)。
でも、その友人やら恋人やらと主人公との長い会話が読んでて心地いいです。
このへん私は体質が村上氏とあってるのかも知れません。

謎が謎のままで終わるところがいくつもあり、その点若干不安です。
読者に判断させる、というよりも、年だから結末考えるのが面倒になった
んじゃないかと思わ無くもないですが。。
それでも平積みのベストセラーだからたいしたもんです。

というわけで、内容にはあまり触れませんでしたが、
昔の思い出を交えた村上春樹小説について書きなぐって見ました。

村上以外の小説ですが、今興味を持っているのは
「殺人鬼フジコの衝動」という小説です。とってもエグイらしい。
3月末頃に資格試験を控えているので、読むとしたらその後になるが、
そのころまだ興味があったら読もうと思ってます。

3
こないだ、久しぶりに村上春樹の表題作を図書館で借りて読みました。

村上春樹作品は読まなくなって久しい。
うつ関連のブログを読んでたら、この小説を褒めてたので、
ちょっと読みたくなった次第です。

私の村上春樹作品との出会いはもう30年近く前かな。
大学生の一人暮らしだった自分は、一万円札を崩そうと、本屋に行き、
平積みになってたノルウェイの森を買ったのでした。

ちなみに同じ頃の別の日に、同じ理由で山田詠美の小説も買ったことがある。
こっちの方は金をドブに棄てるようなクソ小説でした。(^.^;

あの若い頃に読んだノルウェイの森は強烈でした。
主人公はひたすらモテる。女とセックスばっかしてる。
にも関わらず全然幸せそうじゃない。愛する女性は自殺する。
そんないろんな展開がとっても刺激が強かったんだと思う。

その後5、6年に渡っていろんな村上作品を買って読みました。
ねじまき鳥クロニクルを読んだあたりから、いい加減飽きてきた。

主人公は男で、頭が良く仕事もそこそこ出来、
料理がうまく、クラシックや洋楽を良く聞く。
英語がペラペラである。
そして必ず女にもててセックスばっかりしてる。
人物描写に服装の説明が細か過ぎてくどい。

どの作品もだいたいこんな感じである。
世の中から落ちこぼれた落伍者など、決して出てこない。
常に上から世間を見ている感じである。

それでも、その後も本出す側からベストセラーになるので、
時々は図書館で借りて読んだりはしてました。
1Q84も読んだ。

彼が還暦近くなった頃か、写真を見る機会があった。
ただの中年のオッサンだった。カッコイイ要素は無く。
こんなオッサンが性描写満載のオシャレで透かした小説書きつづけてたのか
と思うと、若干醒めた。

それ以来、村上作品を読むのは久しぶりでした。
続く。

ブログネタ
最近読んだ本 に参加中!
夏休み中に上記の本を読みました。
大阪にいた頃は読書と映画鑑賞がライフワークのようだったけど、
東京に来て仕事のストレスが増えてからは、どちらもぱったり頻度が減った。
精気を吸い取られたような人生です。

今回読んだ本は石田衣良というおっさんが書いた本(2部作)です。
タイトルからエロ小説かと思ったが、本屋に平積みされていたので
面白いのかも、、と思って図書館で借りました。

読んだ感想。やっぱりほぼエロ小説だった。

暇な大学生がスカウトされて男娼になり、熟女相手に大活躍するという
まるでモテナイ男の妄想を具体化したような陳腐な話でした。

途中、体を痛めつけることでしか興奮できない美男とか、
女でありながら心は男で、男娼になる人とかが登場して
多少話に深みを与えた感はありますが、
基本はB級エロ雑誌の漫画みたいな都合のいい話でした。

初期の村上春樹作品のような作風を狙ったのかもしれないけど、
全然及ばない感じでした。
でも本屋に平積みされてるから、石田の狙いは当たったと言えるのか。

こんな本を金出して買う人の気が知れない。

ブログネタ
村上春樹 に参加中!
ベストセラーの1Q84をようやく読み終わりました。
boo3がもうすぐ出るようです。

わりと面白く読めました。
今までの村上作品のいろんな要素を抱き合わせた感じの話だった。
相変わらずセックス描写や、長たらしい情景説明があってちょっと食傷気味なの
も確かです。

そういうところを差し引いても、いつか誰かが映像化に挑戦するんじゃないかと
思うような話でした。
映画で言うと「不思議の国のアリス」や「地獄の黙示録」や、最後の方は
「惑星ソラリス」「2001年宇宙の旅」的な頭がトリップしたような雰囲気の話でした。

妙にリアルで印象的だったのは主人公の男とその父親の歪んだ関係や、
その男に接触する便利屋のおっさんが発したセリフです。

そのセリフとは
「ある年齢を過ぎると、人生というのはものを失っていく連続的な過程に過ぎな
くなってしまう。
あなたの人生にとって大事なものがひとつひとつ、櫛の歯が欠けるみたいにあな
たの手から滑り落ちていく。」

こんなような内容でした。
最近これを実感します。
自分の人生はまず体力を失い、頭髪を失い、リーマンショックで貯金を
失いました。今後は職を失い、家族を失い、健康を失い、命を失うのだろう
なと思います。

ブログネタ
村上春樹さんの小説「1Q84」 に参加中!
春頃に、ベストセラーと言われている小説本を図書館で何冊か予約した。
どれも待ち人数が数百人で、当分回ってこないなぁと思っていた。

先日、そのうちの一冊、天童荒太「悼む人」が回って来た。
それを読み終わった頃、あの「1Q84上巻」が回って来て、今読んでます。

自分の読書量はそれほど多くはなく、平均程度かそれ以下だと思う。
その中で好みで優れた作家だと思える人を勝手にランキングすると、
山崎豊子、松本清張が最上位ランク
東野圭吾がその次
村上春樹、天童荒太がその次
っていう感じです。
私は基本的に人間の黒い部分を書いた話しか受け付けません(笑)

山崎、松本は世の中のしくみの知ってはいけないところをノンフィクション風
に書いて、知らせてくれるという印象がある。
小説風でありながらほぼ実話だったりする。
読後、驚愕しながらも得した気分になります。
山崎の「不毛地帯」のドラマも面白そうだ。
唐沢寿明って見かけによらず、たいした演技力だと思った。
「沈まぬ太陽」なんかJAL崩壊の絶妙なタイミングでの映画化だと思う。

東野の小説はとても読みやすい。
理系出身というところもなんとなく好感が持てる。
「さまよう刃」が映画化されたようだけど、犯行のビデオ映像ってさすがに
映画では再現できないだろう。やばすぎるし。

村上、天童は面白いけどジャンルが偏ってて、何冊も読むと少々飽きてくる気がする。

村上の「ノルウェーの森」を大学生の時読んでものすごく面白かったのだけど、
その後の小説はパターンとしては
不思議系、セックス描写、洋楽、酒、料理する描写が沢山出てくる
というのがだいたい決まってる気がする。
「わるくない」とか「やれやれ」とかいうせりふも多い。

天童は人の死によっぽど関心があるようですね。
といっても私は「永遠の仔」と「悼む人」しか読んだことがないのだけど。
悪くないけど、読後ちと暗い気分になります。

お前何様やねん!と言われそうなことを書き綴ってしまいました。

このページのトップヘ