人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

タグ:山崎豊子

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最近読んだ本 に参加中!
テレビドラマで今やっている「不毛地帯」ですが、文庫本全5巻を読み終わりました。
去年11月から、図書館で借りてちびちび読んでました。
読み終わってしまうと、生きる目的の一つを失ったような気分です(おおげさか)

内容は実在するシベリア帰りの元軍人商社マン(伊藤忠の会長までなった人)の人生を
脚色して小説化したもので、約40年前の話です。

しがない製造業の下っ端の私には、商社勤務の知り合いはいないし別世界のセレブでしかありません。
自分と同じ年で一流商社に勤めてる人って、きっと収入は数千万、私の5,6倍は稼いでるのだろう。
世界中を飛び回って契約し、そのストレスで倒れたり胃を切ったりしてるのだろうなぁ。

小説の主人公は自衛隊の戦闘機の選定、日米の自動車企業の提携交渉、イランの石油採掘
などとダイナミックな仕事を次々とこなし、他人事として読むにはとても面白かったです。
そんなうまくいくかよ、というのはありますが。
政治家や財界人の醜悪さ、暴力団の暗躍もきっと事実に忠実に書かれていると思う。

40年前と言えば、今より貧しかったかもしれないが経済は右肩上がりで希望があった時代だと思う。
今や、リーマンショックの経済崩壊と老人天国が加速する日本は沈んでいくしかない状態。
きっと数年後には先進国とは言われなくなっているでしょう。
エネルギーの枯渇で世界も沈んでいくことだろう。

こんな時代に生きてるのは悲劇かも。
できれば現実より30年ほど早くアメリカで生まれたかった。
あの頃のアメリカはすごく豊かだったように思える。
それでリーマンショックの直前あたりに老衰で死にたかったなぁ。

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村上春樹さんの小説「1Q84」 に参加中!
春頃に、ベストセラーと言われている小説本を図書館で何冊か予約した。
どれも待ち人数が数百人で、当分回ってこないなぁと思っていた。

先日、そのうちの一冊、天童荒太「悼む人」が回って来た。
それを読み終わった頃、あの「1Q84上巻」が回って来て、今読んでます。

自分の読書量はそれほど多くはなく、平均程度かそれ以下だと思う。
その中で好みで優れた作家だと思える人を勝手にランキングすると、
山崎豊子、松本清張が最上位ランク
東野圭吾がその次
村上春樹、天童荒太がその次
っていう感じです。
私は基本的に人間の黒い部分を書いた話しか受け付けません(笑)

山崎、松本は世の中のしくみの知ってはいけないところをノンフィクション風
に書いて、知らせてくれるという印象がある。
小説風でありながらほぼ実話だったりする。
読後、驚愕しながらも得した気分になります。
山崎の「不毛地帯」のドラマも面白そうだ。
唐沢寿明って見かけによらず、たいした演技力だと思った。
「沈まぬ太陽」なんかJAL崩壊の絶妙なタイミングでの映画化だと思う。

東野の小説はとても読みやすい。
理系出身というところもなんとなく好感が持てる。
「さまよう刃」が映画化されたようだけど、犯行のビデオ映像ってさすがに
映画では再現できないだろう。やばすぎるし。

村上、天童は面白いけどジャンルが偏ってて、何冊も読むと少々飽きてくる気がする。

村上の「ノルウェーの森」を大学生の時読んでものすごく面白かったのだけど、
その後の小説はパターンとしては
不思議系、セックス描写、洋楽、酒、料理する描写が沢山出てくる
というのがだいたい決まってる気がする。
「わるくない」とか「やれやれ」とかいうせりふも多い。

天童は人の死によっぽど関心があるようですね。
といっても私は「永遠の仔」と「悼む人」しか読んだことがないのだけど。
悪くないけど、読後ちと暗い気分になります。

お前何様やねん!と言われそうなことを書き綴ってしまいました。

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