
題名が胡散臭いのですが、原題はEXTRAORDINARY MEASURES(非常手段)。
ハリソン・フォードが製作、出演(主演ではない)した作品です。
ポンペ病という、筋肉が固まってやがて呼吸できなくなって死に至る病気があるそうです。
我が子二人がこの病気になっている主人公が、エリートサラリーマンの地位を投げ打って
ポンペ病治療薬開発の会社を立ち上げるという実話を基にした映画です。
実話が基なだけに、ハッピーエンドの結末が見えてしまいあまり涙腺も緩みません。
涙腺だったら「私の中のあなた」の方が上だった。
でも新薬が開発される過程が興味深くてそこは面白かった。
ハリソン・フォード演じるのは、ポンペ病治療の理論を研究する偏屈な大学教授。
いくら理論が良くて学会発表ができても、実用化するには莫大な予算をかけて実験して
投資会社や企業がバックにつかないと不可能であることがよくわかります。
当然ながら大学にはそんな力も金もないのでほとんどの発見は理論だけで終わるのでしょう。
ノーベル賞を取るような発明は、実用化された極めて稀な例か。
そのために発見から何十年もかかってやっと受賞するんだろうなぁと思いました。
社会派映画の典型で、一般受けはしなさそうだけど、
個人的には見て損はなかったです。
その後、ニコニコ動画で「プレシャス」を見たけど、こっちの方がよかったかも(笑)