前の記事のコメントにも少し書いたのですが、
先日の日曜日、表題の番組を見ました。
たぶんあんまり面白くないだろうと思って、さわりだけ見ようと思ってたが、見入ってしまい、最後まで見ました。

多くの人がブログに衝撃的だったと書いてるようです。

その理由の1つは、安楽死を選んだ女性の臨終の瞬間までテレビに流していたこと。
NHKもここまでやるようになったか、、

このドキュメンタリー番組は、多系統萎縮症という難病を患い、スイスで安楽死をした女性ミナさん(享年52歳。私とほとんど変わらんやんけ、、)と、同じ病気で瞬き以外の意思表示をできないながらも生きることを選んだ女性道代さんを追ったもの。

安楽死は日本では当然ながら認められてない。たぶん国が存続する限り認められることはない。
外国では回復の見込みの無い難病等に限り認めてる国もあり、外国人も受け入れているのは唯一スイスのみである。

ミナさんは48歳頃発症した。それまでは韓国語通訳等でバリバリのキャリアウーマンだった。当時の写真はとても美人。独身なのが不思議だった。
しかし、テレビに映る彼女は浮腫んでて見る影もない。言葉はゆっくりなら喋れる。パソコンも操作できる。という状況。
このまま時間が経てば全身が動かなくなり人工呼吸になり意思表示も出来なくなる。そうなる前に、スイスに渡航する体力があるうちに安楽死したいという希望だった。
過去3回ほど自殺未遂してるとのこと。
ちなみにスイスの安楽死は全世界から希望者が多く、うかうかしてると延々と順番待ちになってしまうそうだ。
ミナさんは英語力も資金もあるからこそ、これが出来たとも言える。
彼女は4人姉妹の3女。仲の良い姉妹だった。
姉二人は彼女の意思を尊重し、スイスまで付き添い最期を見届ける。
妹はテレビNGで、生きて欲しいとずっと訴えていた。最後のお別れは電話だった。

道代さんはシングルマザーで45歳頃発症し、既に全身動かず瞬きでしか意思表示出来ない。ミナさんがこうなる前に死にたいと言ってたまさにそんな状態。
このまま人工呼吸器をつけて生きるか、あるいは付けずに死ぬのを待つか。娘と母に問われ、道代さんは生きる意思を目で合図する。

姉二人と共にスイスに行くミナさん。
スイスで最後の晩餐をする姿はまだまだ生きれそうに見えるが、日本では出来ないから今スイスで死ぬしか仕方がない。
「人間、いつ死んだって今じゃないと思うんだよ。」と言って納得している。

最期の時、姉達に感謝をし、自分でとどめの点滴を注入。
「幸せでした」と言った数十秒後、眠るように永眠してた。まるで苦痛が全くないかのように。
姉はずっと「ごめんね」と泣いていた。

道代さんは短期間退院する。その時、車の中から桜を見て涙していた。

ミナさん姉の「ごめんね」の涙は、
本当は死ぬのを止めて、日本に連れて帰るべきかも知れないのに、死なせてしまってごめんね。
ということか。。
いや、最後まで一緒に居てくれた姉に妹は感謝してるだろう。
それにしても、残された者は辛い。
ミナさんの場合、遺体を日本にもって帰ることも出来ない(日本が認めて無いから)から、二人の帰国の途はほんと辛かっただろうなぁと思う。

道代さんの涙。真意はわからないが、もしかしたら本当はもう死にたかったが、娘と母を残して死ぬとは言えなかった自分の境遇を嘆いての涙だったのかなぁ。だとしたら切なすぎる。。

スイスでの安楽死は200万円位かかるそうです。
申込手続きは全て英語。
あんな安らかな死を見せられたら(本当に苦痛なく死ねるのかどうかは死んでないからわからないけれど)今後日本人の希望者が増えるんじゃないかなぁ。
スイスで死ぬ資金を貯めるために仕事頑張ったり、英語勉強したりして、、

私も今後末期癌とかになったら安楽死がいいなぁ。
でもヘタレだからスイスに登録する段階で挫折しそう。。
死ぬときは誰にも言わずひっそり一人で死ぬのが良いと痛感した。
じゃないと残された家族が辛すぎる。
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