人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

タグ:サピエンス全史

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去年の新入社員が配属後間もなくして会社来なくなり、辞めたんだろうなと思っていたら3月頃に復帰してた。
と思ったら、また休んでることを昨日知った。。
これは、健保からの見舞金をせしめるためにわざとやってるのか。。
だとしたら称賛する。
しかし、本当に精神的に辛くて会社来れないんだったらさっさと退職して違う業界に転職しなはれと思う。
こんな世の中、我慢したって何の見返りも無いのだから。。

どうでもよい前置きでした。
さて、表題の本を最近読み終わりました。
上巻は図書館の待ちが多かったのに、下巻はすぐ借りられた。
きっと皆上巻で挫折したのだろう。

歴史に関する部分は苦手なので読み辛かったが、上巻よりこっちの方がさらに面白かった。
作者は40過ぎのイスラエル人学者だが、ほんと頭良い人なんだろうなと思う。

サピエンスの近代の歴史は、多くの動物を絶滅させ家畜化して虐待した。
そのうち自分達も絶滅させることを危惧している。
そしてヨーロッパ人が横暴の限りを尽くし、人間の奴隷化や虐殺を繰り返しながらそのうち他国の台頭もあって落ち着き、今に至る。

現在のヨーロッパ人はやけに環境に配慮したりセンスが良さ気に振る舞うが、偽善者がカッコつけるな、クソがと思う。

人間にとっての比較的明るい話題は、今後大規模な戦争は起きないであろうこと。
理由は核戦争になると世界が終わることを誰もが知ってるし、戦争に勝ったところで大した利益無いからだそうだ。
また、資源が枯渇するようなことは無いそうだ。
枯渇どころかいろんなエネルギーが増えているとのこと。

一番興味深かったのは、幸せについて書かれた後半の部分でした。

幸福度は人によって範囲が決まっており、その範囲内で調整される。
例えば幸福度5から9で平常時は7の貧乏人。幸福度3から7で平常時5の大富豪。
前者は身内の不幸や大怪我で絶望しても幸福度は最低5で、やがて7まで回復する。
陽気なラテン系にそういうタイプが多いらしい。
後者はどれだけ投資に成功して大儲けしたりセレブになっても、幸福度は最大7で、やがて5の不機嫌な状態に戻る。
よって両者の比較では前者の人の方が幸せな人生と言えるそうだ。
後者は日本人に多い気がする。私なんか貧乏だが、さらに幸福度が低いレンジにいる気がする。

さらに冷めた見方だと、幸福度は所詮電気信号とホルモン物質の生化学反応だとか。
神経細胞とセロトニンやドーパミン、オキシトシンなどを反応させたら人は幸せになる。
ということは、機械的にその生化学反応をさせておけば、後点滴でもしとけば寝たきりでもずっと幸せに生きれるということになる。
そうなればもはや手足も五感も要らない。脳と内臓さえあれば良い。
私は現実の人生より、そういう機械で作り出された幸せな日々を過ごす方が良いなぁ。

この続編のホモデウスはちょっと間開けてから借りようと思う。
場合によっては退職後に東京の図書館で借りるかも。
読むのにちょっと疲れました。
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10連休は遠い遠い過去のことになりつつあります。
連休中にしたことと言えば、

犬と戯れてた
私の退職のことで妻と罵り合いになり、別れを決意した
ネット動画を見てた
本を読んだ

それぐらいです。。

ネット動画はこんなのを見てました。

ホームランド 2nd season(イスラムテロがテーマの米ドラマ)
ウォーキングデッド 2nd season(言わずと知れたゾンビモノ米ドラマ)
ダイヤのエース act2(テレ東の高校野球アニメ)
きのう何食べた?(テレ東のドラマ)
サイレントヒル(日本のゲームを欧米で映画化。オドロオドロしいホラー)

きのう何食べた?は、40代ゲイカップルが主人公で料理するドラマで、深夜食堂並に見てて落ち着くドラマでした。とは言え、私はグルメでもなく、ましてやゲイでも無いですが、、

そして読んだ本は表題作です。

世界的ベストセラーであるこの本が図書館で順番が回って来ました。
作者は私より8つ程年下のイスラエル人。
そういえば「ザ・ゴール」という生産効率のことを小説風に書いたベストセラー本もイスラエルの物理学者が著者だった。20年位前に読んだ記憶が。
イスラエル人って、頭が良いんだなぁ。

さて、サピエンス全史上巻は、誰もが絶賛してるので期待して読みました。
確かに興味深く、面白いと思えるところも多かったですが、ダレたところもありました。
(帝国主義の話で過去の世界の帝国を長々と説明してるが、歴史に興味ない私には読むの苦痛だった。。)

とても興味深かったのは、認知革命と農業革命の話でした。
ホモサピエンスが1番幸せだったのは狩猟採集生活をしてた頃だった。
必要な時に必要なだけの獲物や植物を取って食料にする生活。
ストレスも少なく、寿命も比較的長かったそうな。
子供の死亡や環境による食料不足等で数は増えなかったようだけど。

やがて認知革命により、サピエンス(=人間)は虚構の世界を信じることにより見ず知らずの多数が協力する術を身につける。
虚構の世界とは、神話や宗教、今では会社、国、金等。
全ては何の実態も無いインチキなものなのに、そんなものを信じられる生き物はサピエンスだけとのこと。

おかげでサピエンスは協力して大形の生物を次々と絶滅させる悪魔となった。
トドメは農業革命。
誰かが穀物を育てることを思いついたらしい。それ以降サピエンスの数は激増していく。
しかし、それまでの気ままな狩猟生活と違い、田畑を守る為に移動できない。
害虫や災害から守らなければならない。
というわけで常に農業を気にかける羽目になり、ストレスから来る病気や早死にが増えたそうな。
これを、「サピエンスは小麦の奴隷になった」と表現していた。
それなら狩猟生活に戻れば良いのだが、農耕生活が長すぎて狩猟生活を誰もが覚えてなかったということらしい。

今で言うと、人間は完全に金の奴隷ですね。
そのせいであらゆる人間は人生のほとんどを苦しみの中で過ごしています。
そしてその生活から戻ることはない。

でも、種族保存の観点から見ると、固体数を増やし続けてる人間は成功してると言える。

同じ理由で食用等に利用される牛豚鶏等も人間によって激増してるので成功。
実態は、食用牛なんか生まれてからずっと自分の体と同じ程度の狭い囲いに閉じ込められて、初めて広いところを歩けるのは出荷される時。
まるでサラリーマンみたい。彼等も死んで初めて救われたりするしな、、
うちの犬だって、自然界には存在しないトイプードルという種を人工的に創り出し、ましてや子宮摘出手術して子供産めないようにしている。。
人間、いや私はほんと悪魔だなぁ。。絶対地獄に堕ちるわ。

というわけで、この本は人間の歴史を情緒的な観点で書いている。
人間万歳ではなく、結構存在を否定して蔑んでいるところに好感が持てる。

下巻も近いうちに借りるので、どう展開されるか期待することにします。
人生自体が虚構で、サピエンスは絶滅するフェーズに入っている。
という結論だったら良いのに。
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