人生谷あり底あり

うつ病休職歴あり、自殺未遂歴あり。 2020年6月に早期退職しました。ニート生活を経て2021年4月より底辺職をしながら細々と生きる初老クソ親父の無駄口です...

タグ:イチロー

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先日の祝日に、イチローが日本で引退しました。
全くどうでも良いことだけど、イチローと私は社会に出た年が同じ1992年。
もっとも私は大学で留年してるので5歳年上です。
人間としての頂点と底辺でも、共通点がひとつはあるんですね。。

彼は実質5年ぐらい前にはメジャー選手としては戦力になってなかった。
去年マリナーズに移籍した時から球団のマーケティングとして日本の開幕戦で引退することは決まってたんだと思う。
練習試合の巨人戦で、二十歳位の投手から力の無い内野ゴロしか打てない姿は正直痛々しかった。。

私はオリックス時代のイチローを何度か観戦しました。
彼がブレイクした1994年夏に、グリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)の西武戦。石井丈裕から2打席連続ホームランを打ったのはよく覚えてます。
オリックスは確か長谷川が投げていた。

私は正直イチローは好きでは無かった。
実力に裏打ちされた気難しさというか、凡人を見下してる感があったし。
実際イチロー担当の取材記者は地獄だったと言ってた。
成績は文句なしだけど、彼はほとんど弱小球団にしか居なかったし。
その点ワールドシリーズMVPの松井の方が上だなと思ってました。

でも、彼の引退後の長い会見を見たら、イチローも人間だったんだな、、
と共感するところがいくつかありました。
きっと頭の良い人なんだろう(野球選手には珍しく)とも思いました。

プロ野球選手やってて、楽しかったのはオリックス入団後の最初の3年だけ。
後はステージが上がってしまって、ずっと苦しかった。とのこと。
確かにメジャーに行った後、どんどん人相が厳しい顔に変わっていって、
誰も寄せ付けなくなって、晩年は白髪も急増して顔も崩れて来たように思える。
相当な苦しみがあったんだろうなと思えました。

成功という言葉が嫌い、と語ってた。
あれだけ辛く苦しい毎日を送ったんだから、今後どれだけ楽で豊かな生活しても元は取れない。
それなのに気安く成功と言うな!というメッセージに聞こえました。

スケールは何億倍も小さいけれど、私も向いてない仕事をスパイのようにこそこそと27年続け、ずっと地獄だった。
今後退職して死ぬまで働かないで済んだとしても、この地獄の辛さは埋め合わせられないと思ってます。

自分は人望が無い。監督は絶対無理。と言ってました。
自分のことをよくわかってるんだなぁと思う。
彼は指導者になったとしても、イチローを知らない子供の世代相手しか無理だろうな。
知ってる人は、イチローに萎縮して緊張して力を出せないだろう。
星野の10倍位威圧感がある。
教えるなら小さい子か、アメリカでやるかだろうなと思ったりする。

いっそ、俳優になるのもいいかも。
昔古畑任三郎に出てたし。
田村正和って今何してるんだろう。。

というわけで、
勤続28年でユニフォームを脱いだイチローに敬意を表して、パソコンで絵を描いてみました。
ニッチローみたいになってもうた。。
ichiro


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先日、メジャーのフロリダマーリンズのイチローが
日米通算安打記録で、ピート・ローズを抜き世界一になりました。

世界中の誰もが称賛に価する偉業であることは間違いないですが、
自分は彼にあまりいい感情がないようである。
自分の昔書いた記事にこんなのがあった。7年も前のものです。

イチローを見てると...

どうも私は昔から劣等感が強いクソ野郎だったようだ(笑)

彼に対する黒い感情の第一はこの劣等感であることは間違いないが、
それ以外にも二つ程あります。

一つはイチローは優勝経験がほぼない(それどころか優勝争いの経験も)こと。
メジャー移籍一年目に、ヤンキースに勝てば優勝というところまで行ったが、
そこで大敗し、その後今に至るまで全く優勝争いに関わってないと思います。
(私の認識が確かならば。)

強いて言えばオリックス時代に2回優勝しているけど、日本で優勝してもなぁ。。
いくら偉大な大打者でも、優勝に全く関わっていないのは、チームの成績向上にも
ほとんど役に立って無いわけで、なんだかなぁという気がします。

もう一つは、イチロー自身はあんまり幸せそうに見えないところです。
いつも険しい表情でニコリともしないのは、彼のファッションだと思うけど、
インタビューを聞く限り、ストイックにものすごい練習を自らに課し、
常に苦しんだり悔しい思いをしたりしながらのこの成績という印象。

巨万の富を得ているが、彼に娯楽を楽しむ時間はあるのだろうか?
選手仲間とスペイン語で下品な会話を楽しんでるとは言っていたが、
もし、「現役の間は苦しみ続ける。楽しみは引退してから。」
という考えだったら、私とは全く相容れない生き方である。

そういう意味では、今は最悪の状態になってはいるものの、清原の方が
人間らしい幸せな人生のように私には思える。

努力と才能によって、成功を確信したら、その巨額な報酬を使って快楽に
興じるのが人間本来の姿である。
清原はそれが過ぎて暗黒面に落ちてしまった気もするが、
それもまた人間らしくて好感が持てる。

清原はきっと、麻薬中毒からの更生はできずに、またやると思う。
最終的には自殺する可能性も高い。
それでも、私は彼の生き方の方を支持したい。
 
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69ab9beb.jpe数日前、メジャーで9年連続200本安打という金字塔を打ち立てたイチロー選手。
天才としかいいようがない驚愕の記録ですね。

でも、イチロー選手の日ごろの努力やトレーニングの紹介、マスコミとの受け応えを見てると、私のような駄目サラリーマンは、正直劣等感で見るのが辛くなります。
なんとなく年下の有能エリートサラリーマンから見下されてるような感じを覚えてしまうのです。

彼は毎日決まったスケジュールを寸分たがわず黙々とこなし、
マリナーズという万年下位の弱小球団にいながら、移籍もせずに黙々と試合に出場し、黙々とヒットを量産しています。
いくらヒットを打っても二コリともせず、インタビューにはなんだか難しい言葉で答える。
まるで「あんたには意味わからんだろう」と言わんばかりの返答します。

その様子が、
会社の業績には興味なく、自分の仕事だけを完璧にこなし上司には文句を言わせない。
年長でも仕事できない人間には「無能なくせに俺と対等に口利くな!」という態度で接する。
そういうエリートサラリーマンを連想してしまいます。
無能な人間の僻みなのでしょうけど。

これが、松井がホームラン王になったというニュースだったら、もっとうれしいと感じるだろうなぁ。

ちなみにイチローの記録はアメリカではほとんど話題にならなかったそうです。
黄色人種が田舎の弱小球団でいくら打ってもねぇ、というのがアメリカ人の反応かな。
あれだけの実力がありながら、今まで移籍の話がないのは何故だろう。
本人が残留を希望してきたのかな。それとも欲しがる球団が無いのかな。

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