タイトルは「騎士団長殺し」を英語にしたものです。
言わずと知れた村上春樹の長編小説。2年以上前に発売されたのを、今頃図書館で借りて読みました。

私が村上春樹作品を初めて読んだのは大学生の時で「ノルウェイの森」です。
当時は衝撃でした。何がってセックス描写が。
そういうの大好きな年代でしたから。。
その後数年は村上作品は出る度に買って読んでました。羊シリーズとか「ダンスダンスダンス」とか「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか。
世界の・・は特に面白かったと記憶してます。
ちなみに村上龍は全然読んでません。

「ねじまき鳥クロニクル」を読み終わった頃にいい加減飽きてきて、彼の作品を金払って買うのを辞めました。
その後は図書館で借りて読んでます。
「1Q84」とか「多崎つくるがどうのこうの(タイトル忘れた)」とか。

彼の長編はパターン化されている。
主人公は孤独で、金持ちではないが生活するだけに十分な技能と収入がある。料理は得意で自炊する。酒が好き。洋楽かクラシックをよく聴く。間違っても日本の曲は聴かない。そして必ずセフレがいる。
そんでもって摩訶不思議な異次元ワールドのような世界にはまっていく。
という感じ。
また服装の描写がくどいほど詳細である。
きっと彼は潔癖症なんだろう。

騎士団長殺しも完全にこのパターンにはまり、あんまり真新しさはなかった。全1000ページ以上と長い割りには。。

村上氏の顔写真を見たのは数年前ですが、それまでは彼はそこそこなイケメンなのだろうと勝手に思っていた。主人公にことごとくセフレがいるんだから。
でも画像で見た村上氏は元首相の故羽田孜みたいな冴えないおっさんだった。。
セフレは彼の願望だったのか?まるで弘兼憲史じゃないか。。
また、FMラジオのクラシック番組で司会をしてたと聞いて、結構出たがりなんじゃないかと、勝手に失望しました。

ノルウェイの森から約30年経つのに作風が変わらないのは、よく言うと若い。悪く言うと成長が無いという気がする。まぁ売れてるんだから成長する必要が無いんだけども。
少なくともノーベル賞候補になるのはおこがましい。と、本人が1番思ってることでしょう。

騎士団長殺しは上下巻、文庫本は4巻にもなるが話の主要な展開は最後の200ページぐらい。
今回も例に漏れずセフレが出てくるが、物語の主旨にほぼ影響しない。
これは売上げを伸ばすために作為的に入れたのかなと穿った見方をしてしまう。

ただ、今作の主人公は画家で、絵を描く描写は本当にプロの絵描きが言いそうな感じの表現で、その辺りはさすが、だてに歳を取って無いなと思いました。

もう70歳だそうで。十分過ぎる程稼いだろうから長編小説はこれで終わりにして、時々海外生活の短いエッセイでも書けば良いと思う。
飛行機の中の雑誌でそういうの読んだ気がします。

完全な備忘録になってしまいました。
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