老いた母親が白内障の手術を受けることになった。
しかし、同じような状況の老人がうようよいるために手術待ちが長く、手術は4ヶ月後の10月末になるらしい。。
ほんと、老人だらけのこの国はどうにかして欲しい。。

そういう自分ももう五十路。
死ぬまでの残された時間が刻々と減っていくのに、未だに大嫌いな仕事をしているという事実に絶望しかない。
生まれてきたことが間違いだったと痛感する。

さて、ドカベンという野球漫画が終了するというニュースが最近あった。
私の世代の野球好きな男はみんな知ってる漫画です。
私も小学生になった頃から貪るように読んでた記憶がある。

水島新司という人が書いたこの野球漫画。
簡単に紹介すると、
山田太郎という主人公が中3位から始まって、高校進学後野球部に入り甲子園で春夏合わせて4回全国制覇するというもの。
それが高校野球編で、その後ドラフトで10球団に1位指名され西武に入団するとこから始まるプロ野球編などに続く。
最後は架空の新設球団に入り、甲子園でプロ野球16球団でトーナメントをするという話で完結するとのこと。
ちなみに私は高校野球編しか読んでません。
続編がまだ続いてることすら知らなかった。。

山田太郎は4番で捕手。打率は8割を誇りどんな投手からもホームランを打つ。唯一の弱点は足が遅い。という設定だった。

私が小5の時、大阪の浪商に香川(故人)という重量級スラッガーが現れ、リアルドカベンと騒がれた。投手の牛島と黄金バッテリーを組みかなり騒がれたのは懐かしい。
全くの余談ですが、当事牛島の控え投手をしてたのは、こないだ盗撮で逮捕された阪神の山脇コーチである。。

また山田が活躍する神奈川の明訓高校(作者の出身地の新潟明訓から取った架空の高校)では、里中というアンダースローのエースとバッテリーを組む。
前述の浪商の時期に、浪商を凌駕する強さを誇った和歌山の箕島高校が明訓とユニフォームが酷似しており、帽子のMも同じ。エースはアンダースローの石井だった。

そんな感じで漫画を現実が後追いしたような感慨深さがあった。

ドカベンは当事の高校野球漫画の金字塔だった。
水島新司は他にも「男どあほう甲子園」「巨人くん」「球道くん」とかがあるが核はやはりドカベンであろう。

球道くんの主人公の豪速球投手中西球道は、香川と同様、後の高知商業の中西(現阪神コーチ)がリアル球道と呼ばれた。
また、現代の名作野球漫画「メジャー」は球道くんのストーリーをオマージュした部分が多いらしい。

私が子供の頃の野球漫画は、もっぱらこのドカベンが中心で、後はプロ野球漫画「侍ジャイアンツ」をテレビで見る程度だった。
後に「タッチ」とかが出た頃は、自分は大人になってたので1ページも読んでない。

鬱病から社会復帰した5年前、人生に見切りをつけた頃から、また野球漫画を読むようになった。
きっかけは近所の大きい図書館に並んでた前述の「メジャー」である。
作者が広島の私が今住んでる市出身らしい。

メジャーを読んで、ストーリーも絵質も、ドカベンよりは上だなぁ。時代とともに漫画も進化してるんだなぁと思った。
メジャーはその名の通り、メジャーで投手として活躍する主人公の幼稚園時代からの話です。
主人公がメジャーで活躍した後、肩を壊して野手として日本のプロ野球に復帰したところで一旦完結。
今はメジャー2ndとして、その子供が少年野球を始めるストーリーが継続中である。NHKでアニメ化されてる。

他の現代の高校野球漫画で継続中なのに「ダイヤのエース」がある。これは西東京の野球名門校が舞台で主人公は長野の田舎から野球留学した投手。
ライバル校で早実そっくりの稲城実業というのが出てくる。
テレ東でアニメ化されてる。

ラストイニングという完結した漫画もある。
これは主人公が犯罪歴のある監督という異色の作品。埼玉の高校が舞台で甲子園4強まで勝ち進む。ただ、絵があまり上手くない。

この3作はいずれもドカベンより完成度は上だなぁと思う。
という、老人のどうでも良い野球漫画評でした。