先日、仕事で休みが取れたので週末とくっつけて家族のいる自宅に帰っていました。

娘も大学生になり暇ができたので、娘が行きたがっている北海道旅行にでもいつか行こうかなどと話してたら、妻が一言。
「二人で行ったらいいよ。私は犬の面倒見るし。最近何しても楽しめないし。。」

この発言には一因がある。
妻は先日仕事のパートタイムからフルタイムになる試験に落ちた。これで3回目。
それで何もかも嫌になってるようだ。

私は、試験の前から妻は落ちるだろうと薄々確信していた。
世の中にはいろんな勝手な事情で、どうにもならない不条理がある。
男ならそういう世の中の法則も理解して受け入れるものだが、女性ははっきりした理由が無いと納得しない傾向がある。妻もそのタイプ。

40代後半で、そんなこともわからない妻は幼稚に感じたが、、
そんなわけで夢も希望も潰え、人生に嫌気がさして生きる楽しみが何も見出だせないのだそうだ。

しかし、それを言ったら私は妻の何倍も生きることに絶望している。
自分の人生最大の楽しみは退職することだった。
「野球見に行ったり、旅行に行ったりして楽しそうでいいねぇ。」
と妻に言われたが、退職の楽しみに比べたら、そんなもんクソみたいなものである。

しかし、退職後の生活も実は全然楽しくないのだろうということがわかってきた。
老化により体のあちこちが不調になっていくことはもう既に始まっているし、
痴呆の症状がいつ現れるかわからない。。
働く人生は絶望しかないが、退職後も絶望しかない。
妻の何倍も私の方が病んでいる。

将来娘が自立することを見届けたら、自分には孤独な絶望生活が待っている。
安楽死が合法化される世の中に早くなって欲しいものである。