こないだ、久しぶりに村上春樹の表題作を図書館で借りて読みました。

村上春樹作品は読まなくなって久しい。
うつ関連のブログを読んでたら、この小説を褒めてたので、
ちょっと読みたくなった次第です。

私の村上春樹作品との出会いはもう30年近く前かな。
大学生の一人暮らしだった自分は、一万円札を崩そうと、本屋に行き、
平積みになってたノルウェイの森を買ったのでした。

ちなみに同じ頃の別の日に、同じ理由で山田詠美の小説も買ったことがある。
こっちの方は金をドブに棄てるようなクソ小説でした。(^.^;

あの若い頃に読んだノルウェイの森は強烈でした。
主人公はひたすらモテる。女とセックスばっかしてる。
にも関わらず全然幸せそうじゃない。愛する女性は自殺する。
そんないろんな展開がとっても刺激が強かったんだと思う。

その後5、6年に渡っていろんな村上作品を買って読みました。
ねじまき鳥クロニクルを読んだあたりから、いい加減飽きてきた。

主人公は男で、頭が良く仕事もそこそこ出来、
料理がうまく、クラシックや洋楽を良く聞く。
英語がペラペラである。
そして必ず女にもててセックスばっかりしてる。
人物描写に服装の説明が細か過ぎてくどい。

どの作品もだいたいこんな感じである。
世の中から落ちこぼれた落伍者など、決して出てこない。
常に上から世間を見ている感じである。

それでも、その後も本出す側からベストセラーになるので、
時々は図書館で借りて読んだりはしてました。
1Q84も読んだ。

彼が還暦近くなった頃か、写真を見る機会があった。
ただの中年のオッサンだった。カッコイイ要素は無く。
こんなオッサンが性描写満載のオシャレで透かした小説書きつづけてたのか
と思うと、若干醒めた。

それ以来、村上作品を読むのは久しぶりでした。
続く。