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今月始め頃にQCサークル改善発表大会というものを
聴くために、一日出張しました。
もちろん自分の意思ではなく、部で一人出せということで、
一番使えない自分が行くことになった。

QCサークル(小集団活動とも言う)とは、製造現場を中心に
数十年前から展開されている品質改善活動です。
10人未満位の単位で、不良削減や業務効率向上のために
問題点を出してテーマを決めて、一年かけて活動して、成果を出す。
それをPowerPointにまとめて15分ぐらいで発表する。
というもの。
だいたいいつもトヨタを中心とした名古屋圏の会社が最優秀になります。

で、このQCサークル活動は基本的に仕事とは認められてなく、
残業代も出ません。自分のいる会社は仕事と認められているが、
これは珍しい方だと思われる。

何故そんな金にもならないことに日本中の製造業が必死になるのかというと、
きっとトヨタの命令なのだと思う。

自分が聴きに行った大会では、13組のサークルが発表して、聴くだけで疲れた。
発表内容よりも、PowerPointのアニメーションなどの技巧にばかり走ってるように思えた。
そんなのを見ているうちに、そもそもQCサークルなんて、何の意味があるんやろう。。
とか思えてきた。

品質改善の意義はわかるが、うまい具合に一年で問題が解決して
成果が出せる品質問題が毎年出てくるなんて、、
きっと大会発表のために、本来無い不良をわざと発生させてるところが
無数にあるのではないか。
PowerPoint作ったり発表練習する時間を本来の仕事に当てた方が
売上が伸びるんじゃないか、
とか考えてすっかり白けてしまいました。

でもQCサークルは絶対に無くならない。
何故なら、QCだけを仕事にしている職場があるから。
自分の会社にもあり、ほとんどの製造メーカーではきっとある。
彼等を失業させることは今更できないだろうし。
コンコルド現象みたいに、未来永劫QCは存在し続けるだろう。
まぁ、それを言ったら自分の今の仕事も文句なしに無意味ですが、、

聴講者は200人位いただろうか。
各グループの発表が終わると質問タイムがあるのだけど、
「一番苦労した点は何ですか?」とかの、子供みたいな質問したり、
意味不明な、本人も何が言いたいのかわかってなさそうな質問する人がいた。

これはきっと、聴講する以上質問をするのがノルマとされている
会社なんだろうなと思う。
いかにも日本的な馬鹿馬鹿しい精神論だ。

歳を取ってくると、このように世の中のことに冷めきってしまい
いちいちケチを付けてしまう。
勿論自分の心の中でだけですが。

使えないバブル世代老人の典型だな、、、
必要とされてないのがわかっていながら社会にしがみついてるのが
我ながら見苦しい。
元上司が羨ましい。。早く隠居したい。