今年の春頃、表題の映画が見たいと思いながら、結局見れなかった。
それがGyaoで見れるようになってたので見ました。

2時間半ほどの長い映画、雰囲気や音楽は良かったが、
見終わった時、正直話がよく解らなかった。
自分には理解力が足らなかった。

他人のレビューを見てて、内容がやっと解り、
これはかなりよく出来た作品だと後で理解しました。

パリ、ロンドン、ニューヨークで三つの話が同時進行で進む。
最近の映画ではよく有りがちな構成である。

パリは子供を水難事故で亡くした作家とその愛人、元妻の話。
ロンドンは子供をマフィアに連れ去られて、取り返す為の金
を工面しようとする女と協力する男の話。
ニューヨークは虐待により親権を元夫に取り上げられた女が
子供に会うために懸命に生きる話。

ラストでこの三人の女の姿がシンクロしながら消えていく。

結論はパリの作家と元妻だけは実在し、他の登場人物は
作家の書いた小説の人物であったということでした。
作家の愛人も架空の人物。
かつては愛人がいて、子供をプールで遊ばせている時に
愛人からの電話に出る為に目を離した隙に子供が溺れ死んだ
というのが真相だった。

作家を演じるリーアム・ニーソンの悲しげな演技は良かった。

監督はミリオンダラーベイビーやクラッシュも作った人。
雰囲気はそれを踏襲している。

タモリの「世にも奇妙な物語」を本格的にブラッシュアップして
長編にしたらこんな作品になるかも。
日本人にはそんなセンスは絶対無いが。