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というタイトルの本を読みました。
会社の幹部が推薦していたので、なんとなく。

作者の丸山健二という人は還暦を過ぎたじじいですが、
20歳ぐらいの頃に当時最年少で芥川賞を取った人らしい。

内容は学生の男子向けに、「自立して生きろ」と説教しているものです。
各章が「生きるなんて」「才能なんて」「学校なんて」「戦争なんて」
など合計11章で、あらゆることをこき下ろしています。

ほとんどがうざい説教で読む価値は無いのですが、
(学生向けなので、中年親父が読んだってほとんど響かないのは当たり前だけど)
その中で面白いと感じたのが
「親なんて」「仕事なんて」です。

親なんて早く捨てて自立しろ。
自分の世話をさせるために子供を作るような堕落した生き物は人間だけ。
など、とにかく親は醜く汚い存在だと主張しています。

さらに痛快なのは「仕事なんて」です。
サラリーマンみたいな仕事をする人をクソ扱いしています。
下記、気に入った問いかけの一節です。


あなたは、あなたの父親の酒の飲み方を不審に思ったことはありませんか。
それがとても尋常に見えない理由について、ため息混じりに思い巡らせたことはないでしょうか。
あなたは、のべつ疲労感をいっぱいに漂わせ、溌剌としたところなど微塵も感じられない、
幸福に浸っているという瞬間さえも見受けられない、孤独な限りのおとなの男の姿をどう思いますか。
目の濁りと不安げな眼差し、苛立ちの仕草のあれこれ、病的に思えるほどの大いびき
あなたはこれをどう感じますか。


サラリーマンになるとみんなこうなってしまうことは、
サラリーマンなら皆知ってることです。
学生にはまだわからないのかもしれないけど。

まぁそんな感じの暇つぶしになる読み物でした。