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こんな内容でした。
要約すると、
事務機器を扱う気の弱い営業マン。妻子あり。
彼のいる支店は成績が万年最下位だが、優しい上司がいて幸せに過ごしていた。
しかし、さすがに本社から問題視され、上司は異動。
やり手の新しい上司が赴任してくる。
厳しいノルマが課せられるが、気の弱い彼に契約は取れない。
上司から罵倒される日々。
そのうち上司への恐怖感から営業以外の仕事でもミスを連発するようになる。
日常生活にも異常をきたす。食欲不振、何に対しても興味が湧かない、不眠など。
妻はそれに気づき、「仕事辞めたら?」と言うが、
彼に仕事を辞めるという発想は無かった。
つまり、もうそこまで病んでいた。
やがて取引先への納品に大幅に遅刻して失注。
相手先で土下座させられ、これが決め手になり、遺書を書いて自殺する。
自分を責め、家族への懺悔の言葉が綴られていた。
こんな感じの再現ドラマでした。
今時あまりにもありふれた悲劇なので、これに目を止めた視聴者は少ないだろう。
出演者のタレント(中居や鶴瓶)も興味無さげ、そりゃ何億も稼ぐ人には無縁の話だ。
自分は身につまされてしばし見入ってしまった。。。
リア充の人にとってこの再現ドラマは疑問がいっぱいだろう。
以下、リア充が思うであろう疑問と、自分の反論を書いてみる。
・向いてない仕事を何故するの?何故努力して契約取れないの?
就職活動の経験が無い人や、専業主婦はこういうことを平気で言いそう。
今時の日本、やりたい仕事になど絶対就けない。雇ってくれるところで働く
しかないのである。比較的ストレスの少ない単純作業(清掃、警備、新聞配達等)
もあるが、そんな仕事は自分一人さえ養えないほど賃金は安い。
40年ぐらい前の、ライン作業で家族が養えたような時代は決して来ない。
・パワハラ上司を何故告発しない?
会社は利益集団である以上、上司の言動は真っ当である。
上司もさらに上から同じことをされている。
会社の落ち度はこんな無能な社員をすぐにクビにしなかったこと。
もっと言えば採用したことだと思う。
・転職とか、家族に助けを求めるとか、死ぬ前に出来たのでは?
前述の理由で転職しても地獄は変わらない。
また、このビデオの奥さんは極めて特殊な例で、普通の家族は
亭主が無職になることを絶対に許さない。専業主婦は100%そうだ。
どんなに地獄だろうが家族のために犠牲になることを強要する。
無職になるより、死んで保険金が入ることを望む。
というわけで、この自殺した営業マン。
彼は自分のできる精一杯のことをして立派に死んで行ったのだと、
私には思えました。