
たいてい閑散としているこの映画館ですが、土曜日だったのと、会員は無料で見えるということでほぼ満員でした。
そして、映画後半ではあちこちですすり泣きが聞こえてました。
現題はMy Sister's Keeperです。「私の中のあなた」という邦題はうまいです。
ある家族の十数年間の話です。
弁護士の妻と消防士の夫の間に長女、長男が生まれます。
やがて長女に異常が見つかり、癌が発覚します。
ここでキャリアウーマンの母親(キャメロン・ディアス)がキャリアを捨てて長女を助けることに全てを賭けます。
遺伝子操作によってで長女のドナー用に次女を作る。
(これって現実的に可能なのかな?)
次女は普通に育ちますが、ことあるごとに姉のために体の犠牲を強いられる。
(それ用に生まれたので当然ですが)
ある日、次女は姉への臓器提供を拒否して親を訴える。
という話です。
この家族、母親は勝間和代みたく自分に不可能はないかのように突っ走るのがちょっと引くのですが、他の4人は極めていい人です。(アメリカ映画にしては珍しい設定だ)
みな長女に協力し、仲がいいのです。
特に長女と次女の仲がいい。(実際はそういうものなのかも)
家族それぞれの目線で話は進んで生きます。
長女のつかの間の恋愛場面がとてもいいです。
相手は同じ癌患者の青年。見た目は怖いがとてもやさしい。
(初めて結ばれた後、彼は逝ってしまいますが。)
そのせいで、後の長女の死に至るシーンでの涙が増幅されます。
悲しい話で、話の展開もありがちなのですが、ポップなBGMが使われてたり
泣けたりと、センスのいい映画だなと思います。
次女は、大好きな姉への臓器提供を何故拒んだのか?
それは姉の願いだったから。
死の前夜、母親に感謝する長女には涙腺が緩みます。
病気で亡くなる人って、たぶん自分が死ぬ時はわかるのだろうなぁ、と思います。
いい映画だったと思います。
でもあまり評価されてないのは、死を肯定してるからか?頑張り過ぎる母親を否定してるからか?
関係ないけど、ブログ書き始めて1年経ってしまった。